月別アーカイブ: 2017年6月

6/21《噺小屋》水無月の独り看板 柳家小満ん 雪月花 八@国立演芸場

柳家小満ん 雪月花プログラム6/21に開催されました
《噺小屋》水無月の独り看板 柳家小満ん 雪月花
@国立演芸場にご来場頂き、
まことにありがとうございました。
この会も8回となり、高座で師匠が仰ってましたが、
だんだんとネタの選定に
苦心されるようになってきたようです…。
今回「月」と「花」は、ひとひねりのネタでの
お届けとなりました。

小満ん師匠の高座はやわらかくて軽やかでホッとします。
そして毎回勉強までさせて頂けるような。

余談ですが、師匠が高座で出される湯呑み、
とある作家さんのもので、いつ拝見しても素敵です。
先日のTV演芸番組のオンエアの際は、湯呑みの反響も凄かったとか。
そこに気づかれる視聴者の方もまた凄いなあと驚きました。

《番 組》

一、初天神       柳家 寿 伴

一、「月」…釜 泥   柳家 小満ん

一、「花」…たがや   柳家 小満ん

ー仲入りー

一、「雪」…鰍 沢   柳家 小満ん

三味線:恩 田 え り
鳴 物:三遊亭 ふう丈

小満ん170621@国立演芸nyuko

5/30《噺小屋》皐月の独り看板 蜃気楼龍玉 「女殺油地獄」@国立演芸場

龍玉チラシ IMG_20170531_142335

 

 

 

 

 

 

 

5/30に開催されました《噺小屋》皐月の独り看板 蜃気楼龍玉
「女殺油地獄」@国立演芸場にご来場頂き、
誠にありがとうございました。

昨年秋に《噺小屋》独り看板に初登場した龍玉師の
花形演芸大賞受賞縁の国立演芸場での初独演会です。

前回は三遊亭圓朝の「緑林門松竹」通しを
2時間に脚色したものに挑戦して頂きましたが、
さて今回は《噺小屋》ならではの作品をお願いしたいと思う中で
ふと思い出したのが「喜多八膝栗毛」初回の時の「籠釣瓶」でした。
ですが今読み返すとちょっと毛色が違う気がして断念。

そこで、何本か”殺しの龍玉”に似合いそうな候補を考えてお出しし
龍玉師と落語作家の本田さんと話し合い、その中から決まったのが
近松門左衛門の「女殺油地獄」でした。

文楽・歌舞伎でお馴染みのこの近松の名作、
最後の陰惨な暗がりでの殺しの場面の映像は鮮烈に記憶に残ります。
これを噺として再現できるのか…。
一方で、殺しに至る人物関係は「緑林」ほど膨大複雑でもなく
とあるワケあり家族とご近所の話でもあり、
そこを伏線に与兵衛が殺しに至る過程を描くことができるかもしれない。
今回も脚色をして頂いた大阪出身の本田さんは
近松の原作から舞台を上方から江戸へと移し、
また人物関係を整理して、落語向きの世界観を創ってくださいました。
初稿を頂いた後、何度か本田さんと話し合って部分改稿をお願いし、
今回の落語版が完成いたしました。
前回の圓朝物「緑林門松竹」通しと違い、そもそも落語作品ではない演目ですので
制作側としましても、この初演はどうなるだろう…と
期待と不安と半々でドキドキいたしましたが、
本田さんの台本が龍玉師の身体を通して、さらに立体的な世界となって生まれ出て
ダメな与兵衛も、よりダメらしく(笑)、
龍玉師の描写力でめいめい人物が動き出しますと、これは嬉しい驚きとなりました。
そして、冒頭からお客様のやわらかい反応に助けられ、
龍玉師の初演に伴走して頂いたような空気感で、
たいへんありがたい一夜となりました。

お陰さまでたくさんのご好評を頂戴しましたので、
お蔵入りにせず、また再演できるようにと思っております。
初演にお付き合い頂き、ありがとうございました。